医療や福祉の現場で働く専門職の方を対象に研修会を行っております。
皆様のご参加をお待ちしております。
脱水の予防や対策として水分付加が行なわれたり、浮腫や水分貯留への対策として水分制限が行なわれることはよくありますが、不適切な調整が行なわれることで、なかなか脱水の補正が進まなかったり、浮腫や水分貯留の改善がみられなかったりするケースがたくさん起こっています。これは、まさに医原性のトラブルと言えます。
この研修会では、栄養士だからこそ実践できる安全で確実な脱水の補正と浮腫・水分貯留の改善のしかたを身につけていただきます。
水分管理に難しさを感じておられる方はぜひご参加いただき、脱水も浮腫・水分貯留も上手にコントロールできるようになり、チームから信頼される栄養士になって下さい。
【プログラム】
1.からだの中の水分の分布とその特徴を整理する
・水分の理解に欠かせない電解質について
・血管内の水分とその特徴
・細胞内の水分とその特徴
・細胞間質の水分とその特徴
2.からだの中の水分の移動を整理する
・血管内の水分と膠質浸透圧
・細胞内の水分と晶質浸透圧
・細胞のダメージと水分の貯留
・水分の移動をコントロールするための基本
3.水分のコントロールに欠かせない水分出納のモニタリング
・摂取水分量と尿量の正しい把握
・水分出納を見極める理学的所見と栄養士が行なうべき触診について
4.臨床で活かせるバイタルサインの読み方
・水分不足時および水分過剰時の典型的なバイタルサインについて
・水分のコントロールに役立てる血圧の読み方
・尿量を計測していない場合にどう対処するか
・実際の検温表からバイタルサインを読んでみよう
5.脱水とその補正のしかたを正しく理解する
・高張性脱水,低張性脱水,等張性脱水の違いと臨床症状
・脱水補正の具体的な対応の例
6.浮腫・水分貯留とその改善のしかたを理解する
・細胞間質に水分が貯留する理由
・浮腫,胸水,腹水などへの具体的な対応の例
7.水分管理で最低限おさえておきたい輸液の基本
・細胞外液補充液の使用目的
・維持液類の使用目的
・細胞外液補充液と維持液類の使い方の実際
8.症例でおさらいする脱水の補正と浮腫・水分貯留の改善
食事摂取量不足による脱水,心不全や肺炎による浮腫・水分貯留など
臨床でよく経験するケースを例に症例を通して学んだ知識を整理します
9.まとめ
【受講料】 30,500円(税込)
《複数名同時申込割引について》
3名様以上でまとめてお申込みの場合、お一人様につき3,000円(税込)割引の27,500円(税込)で承ります。
【募集定員】36名
佐藤 亮介 先生 川崎医療福祉大学 臨床栄養学科 非常勤講師
《講師紹介》
高知県の社会医療法人近森会 近森病院 臨床栄養部 科長を務められたのち、北海道の函館五稜郭病院 医療部栄養科 科長としてご活躍されました。現在は、岡山県の川崎医療福祉大学 臨床栄養学科で非常勤講師を務めておられます。
調理現場でのお仕事から臨床栄養まで幅広く豊富なご経験をお持ちで、「まずは全身の血液の流れ整える」という視点で効果的な栄養サポートを展開していらっしゃいます。
とくに水分管理や輸液についての造詣が深く、一般的な教科書などでは知ることができない臨床ならではの知恵を取り入れた栄養サポートのアプローチをお話し下さいます。
《佐藤先生の講義を聴講された皆さまのお声》
・ひとつひとつ丁寧でご自身の体験談も踏まえながら教えてくださったのが大変よかったです
・先生の空気感が堅苦しくなくて楽しかったです
・質問に色々答えて頂けてありがたかったです
・また講義を受けたいです
・やさしい先生で好感が持てる
・モチベーションが上がりました!!
・難しいところは繰り返して教えて頂けてわかりやすかった など
※動画の録画・撮影・録音・ダウンロード禁止です